こんにちは。Rich and Green Life 運営者の「Ryu」です。
賃貸のお部屋で暮らしていると、どうしても床のスペースが限られてしまって、観葉植物を置きたくても「これ以上家具を増やせないし…」と諦めてしまうことってありませんか?私自身も広島でマンション暮らしをしているので、部屋が狭くなる悩みや、退去時の原状回復が怖くて壁に穴を開けられない不安は痛いほどよくわかります。特に「壁に穴を開けたら敷金が返ってこないんじゃないか」という恐怖は、インテリアを楽しむ上での大きなブレーキになりますよね。

でも、SNSや雑誌で見かけるような、グリーンが天井や壁から垂れ下がるおしゃれな空間に憧れる気持ちも捨てきれません。実は、賃貸物件でもニトリや100均、ダイソーなどの身近なアイテムを使ったり、ダクトレールやカーテンレールをうまく活用したりすることで、壁や天井を大きく傷つけることなく植物を吊るすことは十分に可能です。「吊るす」という選択肢を持つだけで、デッドスペースが「癒やしの空間」に早変わりします。
この記事では、落ちないための物理的な工夫や、気になる虫や水やりの問題、初心者でも育てやすい品種の選び方まで、私が実践して導き出したノウハウを余すところなくお伝えします。狭い空間でも風水を意識した素敵なレイアウトを楽しんでみましょう。
この記事のポイント
- 賃貸の壁を傷つけずに植物を吊るす具体的なアイテムと設置方法
- 100均グッズや突っ張り棒を活用した低コストでおしゃれなアイデア
- 土を使わず清潔に軽く育てるための植え込み材の選び方
- ハンギングならではの水やりや虫対策など日々の管理のコツ
賃貸でも観葉植物を吊るす!壁や天井の攻略法
賃貸住宅で観葉植物を吊るす際に最も重要なのは、「いかに壁や天井へのダメージを最小限に抑えるか」という点ですよね。原状回復の不安を解消しつつ、安全にグリーンを楽しむためには、建物の構造を理解し、適切なツールを選ぶことが大切です。ここでは、壁に大きな穴を開けずにしっかりと固定するための最新技術や、既存の設備を賢く利用するアイデアなど、私が実際に試してよかった方法を中心にご紹介します。
穴開けない工夫で壁を傷つけない設置術
賃貸で最もハードルが高いのが「壁への穴あけ」です。しかし、実は穴を全く開けずに、あるいは開けたとしても画鋲程度の小さな穴で済ませる方法はたくさんあります。まずは敵を知る、つまり「壁の構造」を理解することから始めましょう。
日本の賃貸物件の多くは、内装の壁に「石膏ボード(プラスターボード)」が使われています。これは石膏を紙で挟んだ板で、耐火性や遮音性に優れていますが、一点にかかる荷重には脆いという弱点があります。通常の太いネジを無理にねじ込むと、白い粉が出てボロボロと崩れてしまい、フックが抜け落ちてしまうのです。これが「壁に穴が広がる」最大の原因です。

そこで重要になるのが、石膏ボードの裏にある「下地(間柱)」を探すか、石膏ボード専用のピンを使うかの判断です。
壁のチェック方法:ノック診断
壁を指の関節でノックしてみてください。「コンコン」と軽い音がして響く場所は石膏ボードの裏が空洞です。一方、「ペチペチ」「コツコツ」と詰まった硬い音がする場所は、裏に木材や軽量鉄骨の間柱が入っています。重いものを吊るすなら間柱を狙うのが鉄則ですが、専用ピンを使うなら空洞部分が適しています。
また、壁に一切傷をつけたくない場合は、部屋にある「出っ張り」を探してみましょう。ドア枠、鴨居(かもい)、長押(なげし)といった木部は、意外と頑丈です。これらに挟み込んで固定する「鴨居フック」を使えば、壁には一切傷をつけずに植物を吊るすことができます。特に和室や古い物件にある長押は、ハンギングの宝庫ですよ。
ちなみに、国土交通省のガイドラインでは、画鋲やピン程度の穴であれば「通常の使用による損耗」として、借主の負担にはならない(原状回復義務の範囲外)とされるケースが一般的です。ただし、契約内容によっては「一切禁止」の場合もあるので、不安な方は契約書を確認してみてくださいね。
(出典:国土交通省『原状回復をめぐるトラブルとガイドライン』)
100均やダイソーの便利グッズ活用術
おしゃれなハンギングはお金をかけないとできないと思っていませんか?実は、ダイソーやセリアといった100円ショップのアイテムでも、工夫次第でプロ顔負けの高見えディスプレイが可能です。「コストを抑えて楽しむ」のも、賢い賃貸暮らしの醍醐味ですよね。
特におすすめなのが、セリアの「アイアンウォールバー」を使ったテクニックです。本来は壁に取り付けてタオルなどを掛けるためのアイテムですが、これをウォールシェルフ(壁付け棚)の「底面」に取り付けてみてください。すると、棚の下にS字フックを掛けられる「空中レール」が出現します。デッドスペースになりがちな棚の下を有効活用できるので、収納が少ない狭い賃貸にはもってこいのアイデアです。
また、最近人気の「マクラメハンギング(プラントハンガー)」も、実は100均の材料だけで自作できます。用意するのは、太さ3mm〜4mm程度の綿ロープや麻紐だけ。以下の手順で「平結び」を繰り返すだけで、自分好みの長さのハンガーが作れます。
簡単!マクラメハンガーの作り方
- ロープを4本用意し、上部をひとまとめにして結び目を作ります。
- 4本を1セットとして、真ん中の2本を芯にします。
- 左の紐を芯の上に数字の「4」のように乗せ、右の紐をその上に乗せます。
- 右の紐を芯の下を通し、左の「4」の輪の中から引き出して引き締めます。
- 次は左右を逆にして同じ動作を行います。これで1セットの結び目が完成。
これを繰り返して網状にしていくだけです。既製品だと数千円することもありますが、DIYなら数百円。鉢のサイズに合わせてピッタリ作れるのも手作りの強みですね。
100均レザーで高見えアレンジ
ダイソーの手芸コーナーにある「フェイクレザーはぎれ」を正方形にカットし、四隅にパンチで穴を開けてロープを通すだけでも、モダンなレザーハンガーに変身します。革の質感が入るだけで、一気にインテリアが引き締まりますよ。
跡が目立たないフックと壁美人の実力
「どうしても壁や天井の何もない場所に植物を吊るしたい」という場合に頼りになるのが、跡が目立たない特殊なフックたちです。ホームセンターのDIYコーナーに行くとたくさんの種類がありますが、私が愛用している「最強のツール」を2つ紹介します。
一つ目は、日軽産業の「マジッククロス8」シリーズです。これは「クロスピン」とも呼ばれ、3本の細いピンを壁の中で交差(クロス)させて固定する仕組みです。通常の画鋲は真っ直ぐ刺さるため、下方向の力に弱く抜けやすいのですが、このクロス構造は「錨(いかり)」のように壁内部で踏ん張るため、驚くほどの保持力を発揮します。
特に天井用の「Jフック・セミトライアングル」は、天井の石膏ボードに対して斜めにピンを打ち込むことで、耐荷重2.7kgを実現しています。3号〜4号鉢程度のハンギングなら余裕で支えてくれますし、抜いた跡は画鋲程度で、爪でこすればほとんど分からなくなります。天井からグリーンが垂れ下がる光景は、一気に部屋の雰囲気を変えてくれますよ。

二つ目は、若林製作所の「壁美人」です。これはなんと、家庭用の「ホッチキス」で固定するシステムです。専用のフィルムを通してホッチキスの針を何本も打ち込むことで、荷重を「点」ではなく「面」で支えます。針の穴は画鋲よりもはるかに小さく(約0.5mm)、壁紙の凹凸に紛れて肉眼ではほとんど見えません。退去時の原状回復トラブルを絶対に避けたい方には、まさに救世主のような存在です。
さらに詳しい天井への設置方法やアイデアについては、以下の記事でも深掘りしているので、ぜひ参考にしてみてください。
観葉植物を天井から吊るす方法!賃貸でもできるおしゃれな飾り方
耐荷重には余裕を持って
これらのフックは強力ですが、パッケージに表示されている耐荷重は「静止荷重」です。水やり直後の重くなった鉢や、地震の揺れなどを考慮して、実際の重さは耐荷重の50%〜70%程度に抑えておくと安心です。
カーテンレールやダクトレールの活用法
部屋に備え付けの設備も、見方を変えれば立派なハンギングスペースになります。特に窓際のカーテンレールは、日当たりを確保できる植物にとっての「特等席」です。
ただし、注意点があります。カーテンレールはあくまでカーテンを吊るすために設計されており、あまり重いものを吊るすとレール自体が歪んだり、ビスが緩んで脱落したりするリスクがあります。カーテンレールを利用する場合は、S字フックを使い、後述する「リプサリス」のような軽量な植物や、3号(直径9cm)以下の小さなプラスチック鉢に限定するのが鉄則です。大型のハンギングは避けましょう。
もしお部屋の照明設備が「ダクトレール(ライティングレール)」であれば、これは大きなチャンスです。ダクトレールには専用の「吊りフック」を取り付けることができ、簡単に植物を吊るすことができます。スポットライトと組み合わせて植物に光を当てれば、壁や床に落ちる影まで楽しめる幻想的な空間になります。
「うちにダクトレールなんてないよ」という方でも諦めないでください。一般的なシーリングライト用のソケット(引掛シーリング)に取り付けられる「簡易取付式ダクトレール」が市販されています。これなら賃貸でも工事不要で導入でき、照明とグリーンを組み合わせたカフェのようなインテリアが実現します。
おしゃれな突っ張り棒で空間演出
壁や天井に一切触れずに縦の空間を使うなら、「突っ張り棒」の進化版がおすすめです。かつての突っ張り棒といえば、白くて太いプラスチック製の「生活感丸出し」なイメージでしたが、今はインテリアとして見せることを前提に作られたアイテムが人気を集めています。
代表的なのが「DRAW A LINE(ドローアライン)」です。マットな質感の黒や白のアイアンロッドを床と天井で突っ張るだけで、スタイリッシュな一本の線が生まれます。専用のフック、トレイ、テーブルなどのパーツを好きな高さに固定できるので、日当たりの良い窓辺に「グリーンのタワー」を作ることも可能です。設置跡が残らず、移動も簡単なので、模様替え好きな方にはぴったりです。

また、もう少しDIY感を楽しみたいなら、ホームセンターで買える2×4(ツーバイフォー)木材と「LABRICO(ラブリコ)」や「ディアウォール」といったパーツを使って柱を立てる方法もあります。部屋の中に木の柱を立ててしまえば、そこはもう「あなたの自由なキャンバス」です。遠慮なく釘を打ったり、棚を付けたりできるので、賃貸であることを忘れて自由にカスタマイズできますよ。

賃貸におすすめの観葉植物を吊るす選び方と管理
吊るすための場所と道具が決まったら、次はいよいよ主役となる植物選びです。床置きの植物とは違い、ハンギングには「軽さ」や「垂れ下がる美しさ」、そして高い場所にあるがゆえの「管理のしやすさ」が求められます。見た目だけで選んでしまうと、「水やりが大変で枯らしてしまった」「重すぎて落ちてきた」といった失敗に繋がりかねません。ここでは、私の経験から導き出した「失敗しない植物選び」と、賃貸でも床を汚さずにスマートに管理するテクニックをお伝えします。
初心者におすすめの吊るす植物の種類
初めてハンギングに挑戦するなら、まずは「乾燥に強く、水やりの頻度が少なくて済む植物」を選ぶのが成功への近道です。高い位置にある植物への水やりは、脚立を使ったり鉢を下ろしたりと、意外と手間がかかるものです。毎日水を欲しがる植物だと、つい億劫になって水切れを起こし、枯らしてしまう原因になります。
また、「耐陰性(日陰に耐える力)」があるかどうかも重要なポイントです。窓のカーテンレールなら良いですが、部屋の奥の壁や、光が届きにくいコーナーに吊るす場合、どうしても光量は落ちがちです。少ない光でも元気に育つ種類を選べば、場所を選ばずにグリーンを楽しむことができます。
日当たりに不安がある方は、以下の記事で耐陰性の強い植物について詳しく解説していますので、合わせてチェックしてみてください。
ポトスやリプサリスなど人気の品種
具体的に、私がおすすめする「鉄板」の品種をいくつかご紹介します。
まずは王道の「ポトス」。これほどハンギングに向いている植物はありません。非常に丈夫で成長が早く、ツルが長く伸びて垂れ下がる姿は優雅そのもの。初心者でも失敗が少なく、耐陰性もトップクラスです。最近は、迷彩柄のような「グローバルグリーン」や、白と緑のコントラストが美しい小葉の「エンジョイ」、鮮やかなライムグリーンの「ライム」など、インテリアに合わせて選べるおしゃれな改良品種が増えています。
次におすすめなのが「リプサリス」です。これはサボテンの仲間ですが、森の中で木の幹などに着生して育つ「森林サボテン」の一種です。トゲがなく、細い茎が分岐しながらモジャモジャと垂れ下がる姿が非常にユニーク。多肉質で体内に水分を蓄えるため、水やり頻度が少なくて済みます。そして何より、根が小さく土も少なくて済むため非常に軽量です。軽いのでカーテンレールや細いピンでのハンギングには最適なパートナーと言えます。
トレンドを意識するなら「ビカクシダ(コウモリラン)」も外せません。「貯水葉」と「胞子葉」という2種類の葉を持ち、その造形美はまるで壁掛けのアート。板付けにして壁に掛けるスタイルが主流で、通気性を好むためハンギング環境との相性も抜群です。
ペットがいる場合の注意点
猫ちゃんがいるご家庭では、植物の毒性に注意が必要です。ポトスなどのサトイモ科植物は「シュウ酸カルシウム」を含み、誤食すると口内炎や嘔吐を引き起こす危険があります。ペットがいる場合は、無毒で安全とされる「ペペロミア」や「ビカクシダ」、「エバーフレッシュ」などを選んであげてください。
土を使わないベラボンのメリット
ハンギングにおいて、私が強く推奨したいのが「土を使わない」という選択です。通常の培養土は水を含むとずっしりと重くなりますし、有機質を含んでいるため、どうしてもコバエなどの虫が湧きやすいというデメリットがあります。
そこでおすすめなのが、ヤシの実の繊維をチップ状に加工してあく抜きした「ベラボン」です。ベラボンの最大のメリットは、その圧倒的な「軽さ」にあります。水を含んでも培養土の約3分の1程度の重さしかないので、フックや壁への負担を劇的に減らすことができます。これは、耐荷重に制限のある賃貸のハンギングにおいて最強のアドバンテージです。
また、ベラボンは清潔で手が汚れず、可燃ゴミとして捨てられるのも賃貸派には嬉しいポイントです。通気性が非常に良いため根腐れもしにくく、穴のない鉢カバーやガラス容器に直接植え込むことも可能です。見た目もおしゃれなウッドチップのようなので、インテリア性を損ないません。
水やりで床への水垂れを防ぐ方法
「吊るした植物の水やり、どうするの?」というのは誰もが抱く疑問です。そのまま水をやると床が水浸しになってしまいますし、高い位置での水やりはコントロールが難しいですよね。私が実践している方法は主に3つです。
- 移動式(基本にして王道):
週に一度、植物をフックから外して浴室やキッチンシンクに移動させます。シャワーで葉の埃を洗い流しながら、鉢底から水が溢れるまでたっぷりと与えます。水がしっかり切れるまで30分ほど放置し、その後元の場所に戻します。これが植物の代謝を促し、最も健康に保つ方法です。 - 二重鉢(鉢カバー)方式:
穴のないアウターポット(鉢カバー)の中に、植物が植わった穴のあるインナーポットを入れる方法です。これなら吊るしたまま少量の水をやっても、余分な水はカバーの底に溜まるので床を汚しません。ただし、溜まった水を放置すると根腐れの原因になるので、こまめに捨てるか、溜めない程度の水やりに留めるコツが必要です。 - ドレイン・メソッド(穴なし容器の場合):
ガラス容器などにベラボンで植えている場合の方法です。容器の縁まで水をたっぷりと注ぎ、5分ほど置いてベラボンに吸水させます。その後、植物を手で押さえながら容器を逆さまにして、水を完全に切ります。これにより、必要な水分だけを保持させることができます。
また、どうしても移動できない高い場所にある植物には、注ぎ口が極細(鶴首)のジョウロを使用すると、狙った場所にピンポイントで水を注ぎやすく、こぼすリスクを減らせます。
虫を湧かせない清潔な対策と予防
室内、特にリビングやダイニングの近くで植物を吊るす場合、コバエなどの虫は何としても発生させたくないですよね。虫対策の基本は「有機質を排除すること」につきます。
コバエ(特にキノコバエ)の多くは、腐葉土などの有機物や、湿った腐敗した根を餌にして繁殖します。先ほど紹介した「ベラボン」や、粘土を焼成した「ハイドロボール」などの無機質な植え込み材を使用するだけで、餌となるものがないため、発生リスクは激減します。もし培養土を使う場合でも、土の表面を厚さ3cmほど赤玉土や化粧石で覆うことで、成虫が土に潜り込んで卵を産むのを物理的に防ぐことができます。
また、日々のケアとして「葉水(はみず)」も非常に効果的です。霧吹きで葉に水を与えることで、乾燥を好む「ハダニ」などの害虫を予防できるだけでなく、葉に積もったホコリを落として光合成を助ける効果もあります。
さらに詳しい虫対策や土の配合については、以下の記事でも徹底解説しています。虫が苦手な方は必見です。

賃貸で観葉植物を吊るす生活を楽しもう
賃貸だからといって、理想のグリーンライフを諦める必要は全くありません。「壁を傷つけないツール」と「軽い植え込み材」、そして「環境に合った植物」を選べば、誰でも安全におしゃれな空中庭園を作ることができます。
目線の高さに緑がある生活は、想像以上に癒やされます。風に揺れる葉を眺めたり、葉の影が壁に落ちる様子を楽しんだりすることで、狭い部屋でも奥行きが生まれ、空間を立体的に広く見せる効果もあります。まずは小さなポトスを一つ、カーテンレールや突っ張り棒に吊るしてみることから始めてみませんか?工夫しながら自分だけの癒やし空間を作っていく過程も、また楽しいものですよ。

免責事項
本記事で紹介した設置方法や耐荷重は一般的な目安です。壁の材質(石膏ボードの厚みや劣化状況)や施工方法によって強度は異なります。設置の際は製品の説明書をよく読み、ご自身の責任において安全を確認した上で行ってください。不安な場合は専門家にご相談されることをおすすめします。

