観葉植物の曲がり矯正ガイド!まっすぐ育てるコツ

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観葉植物の曲がり矯正ガイド!まっすぐ育てるコツ

大切に育てている観葉植物の曲がり矯正でお悩みではありませんか? 茎が曲がってしまうのはなぜですか? 垂れ下がってきた原因は? と悩むのは当然です。この記事では、まっすぐ 伸ばす方法から、おしゃれな樹形を作るための曲げる 道具の選び方まで解説します。フィカス 曲げ方や曲げ方 エバーフレッシュといった人気の種類別テクニック、さらには曲げる 針金の使い方、手軽な曲げクリップの活用法も紹介。100均 ダイソーのアイテムで揃う曲げクリップの情報や、大きくならないようにするにはどうしたらいいですか? というサイズ維持の悩み、サーキュレーターを直接当ててもいいですか? といった日常管理の疑問にもお答えします。

お気に入りの観葉植物を理想の形で長く楽しむための、具体的な知識とテクニックを詳しく見ていきましょう。

  • 観葉植物が曲がる根本的な原因と対策
  • まっすぐに育てるための具体的な管理方法
  • 針金やクリップを使った樹形の矯正テクニック
  • フィカスやエバーフレッシュなど人気植物の曲げ方
目次

観葉植物の曲がり矯正と原因

観葉植物の曲がり矯正と原因
Rice and Green Life・イメージ

観葉植物が思い通りに育ってくれない時、まずはその原因を知ることが解決の近道です。ここでは、曲がりや垂れ下がりといった一般的な悩みから、サイズ管理、室内環境の整備まで、基本的な5つの疑問に答えていきます。

  • 茎が曲がってしまうのはなぜですか?
  • 垂れ下がってきた原因は?
  • まっすぐ 伸ばす方法とは?
  • 大きくならないようにするにはどうしたらいいですか?
  • サーキュレーターを直接当ててもいいですか?

茎が曲がってしまうのはなぜですか?

観葉植物の茎が意図せず曲がってしまう最大の原因は、植物が光を求めて一方向に伸びる「光周性(こうしゅうせい)」という基本的な性質です。

植物は、生きていくために必要な光合成をより効率的に行うため、本能的に光が強く当たる方向へと茎や葉を伸ばします。これは、学校の理科の授業でも習う「屋内緑化マニュアル」の一つです。(参照:農林水産省)

例えば、部屋の窓際に観葉植物を置いていると、室内側よりも圧倒的に明るい窓の外(一方向)に向かって植物全体が傾いていきます。これが日々繰り返されることで、茎が徐々に曲がり、樹形が崩れてしまうのです。

これは植物にとっては生存戦略であり、ごく自然な反応です。しかし、室内インテリアとして美しい樹形を維持したい場合には、この性質を理解した上での対策が必要となります。特に、ウンベラータやパキラ、フィカス・アルテシマのように幹が太く成長するタイプは、一度しっかりと曲がってしまうと修正(矯正)が難しくなるため、早めの対策が重要です。

補足:徒長(とちょう)による曲がり

光周性による傾きとは別に、「日照不足」が原因で茎が間延びしてしまう「徒長(とちょう)」も、曲がりの一因となります。

これは、植物が十分な光を得られない環境で、必死に光を探そうと茎を細く長く伸ばしてしまう状態です。徒長した茎は、正常に育った茎に比べて組織が弱く、自重を支えきれずにだらしなく曲がったり、垂れ下がったりします。光周性が「光への反応」であるのに対し、徒長は「光の不足」が原因であり、対策も異なります。

これらの「光周性」と「徒長」という2つの主な原因を理解することが、観葉植物をまっすぐ美しく育てるための第一歩となります。

垂れ下がってきた原因は?

垂れ下がってきた原因は?
Rice and Green Life・イメージ

観葉植物の茎や葉が、昨日まで元気だったのに急に力なく垂れ下がってきた場合、それは植物からのSOSサインです。慌てず、植物の状態や土の様子を注意深く観察し、原因を特定しましょう。

主な原因は「水不足」または「根腐れ」のどちらかであることがほとんどです。

原因土の状態主な症状と特徴対処法
① 水不足カラカラに乾いている。鉢が軽い。葉がしおれ、全体的に元気がなく垂れ下がる。土が明らかに乾燥している。鉢底から水が流れ出るまで、たっぷりと水を与える。受け皿の水は捨てる。
② 根腐れ常にジメジメ湿っている。異臭がする。土が湿っているにもかかわらず、葉が黄色くなったり、垂れ下がったりする。すぐに植え替えが必要。腐った根を取り除き、新しい清潔な土に植え替える。

1. 水不足

最も一般的で、かつ対処が簡単な原因です。土がカラカラに乾いていると、植物は根から水分を吸い上げられなくなり、葉や茎の細胞の膨圧(水分の圧力)を保てなくなってしおれてしまいます。この場合は、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水を与えましょう。受け皿に溜まった水は必ず捨ててください。軽度の水不足であれば、数時間から1日程度で回復することが多いです。

2. 根腐れ(水のやりすぎ)

こちらの方が深刻です。水をやりすぎている、または鉢の土の水はけが悪すぎると、土が常に湿った状態が続きます。これにより根が呼吸困難に陥り、腐ってしまいます。根が腐ると、当然ながら水分や養分を吸収できなくなるため、結果として水不足と同じように茎や葉が垂れてくるのです。

根腐れのサインを見逃さない

以下のような兆候が見られたら、根腐れの可能性が高いです。

  • 土が常にジメジメしており、乾く気配がない。
  • 鉢皿に水が溜まったままになっていることが多い。
  • 土の表面にカビが生えたり、土からキノコが生えてきたりする。
  • 土からドブのような、酸っぱい異臭がする。
  • 水はやっているのに、葉が黄色く変色して落ちたり、垂れ下がったりする。

根腐れが疑われる場合、対処法は「植え替え」しかありません。すぐに鉢から取り出し、黒く変色してブヨブヨになった腐った根を清潔なハサミで全てカットし、新しい水はけの良い土に植え替える必要があります。

3. 葉や茎の重み

病的な原因ではなく、物理的な原因もあります。モンステラやポトス、フィロデンドロンなど、元々葉が大きく成長するタイプや、つる性の性質を持つ植物は、成長とともにその重みに茎が耐えきれずに垂れ下がることがあります。これは植物の性質でもあるため、病気ではありません。この場合は、支柱を立てて支えるか、あえて垂れ下がる姿(ハンギング)を楽しむのが良いでしょう。

まっすぐ 伸ばす方法とは?

観葉植物が曲がってしまう主な原因である「光周性」への対策が、まっすぐ伸ばすための最も効果的かつ基本的な方法です。

結論から言うと、「鉢を定期的に回す」ことと「支柱で物理的に支える」こと、この2つの組み合わせが非常に有効です。

1. 定期的に鉢の向きを変える(最も重要)

最も簡単で、お金もかからず、日々の管理に取り入れやすい方法がこれです。植物全体に均等に光が当たるよう、定期的に鉢の向きを変えてあげましょう。

光が一方向からしか当たらないと、植物はその方向に傾いてしまいます。しかし、定期的に鉢を回転させることで、昨日まで日陰だった部分に光が当たり、植物は「今度はこっちへ伸びよう」と向きを変えます。これを繰り返すことで、特定方向への傾きが相殺され、植物は自然とまっすぐ上に向かって伸びるようになります。

鉢回しの具体例と習慣化のコツ

「定期的」といっても、忘れてしまいがちです。そこで、「水やりのたびに鉢を90度(1/4回転)回す」や「毎週日曜日に180度(半回転)回す」というように、自分なりのルールを決めて習慣化するのがおすすめです。これを続けることで、すでに少し傾いてしまった株も、時間をかければ徐々にまっすぐな方向へ軌道修正することが可能です。

2. 支柱を使って物理的に矯正する

葉の重みで垂れてしまうつる性の植物や、すでに大きく傾いてしまった場合には、支柱を使って物理的にサポートします。園芸用の支柱(ヘゴ支柱やプラスチックの棒など)を、根を傷つけないように慎重に土に挿し込みます。

その後、麻紐やビニールタイ、園芸用の柔らかいワイヤーなどで茎と支柱を固定します。この時、きつく縛りすぎると植物の成長を妨げ、茎に食い込んで傷つけてしまうため、余裕を持たせることが大切です。

「8の字結び」の方法

植物を支柱に固定する際は、「8の字結び」が推奨されます。これは、紐を茎と支柱の間で交差させ、数字の「8」の字を描くようにして結ぶ方法です。

この結び方により、茎と支柱の間に適度な空間(あそび)が生まれ、風で揺れたり茎が太くなったりしても、紐が直接茎に食い込むのを防ぐことができます。

3. 剪定(せんてい)で形を整える

横に広がりすぎている枝や、内側で密集しすぎている葉を剪定(カット)することも、まっすぐな樹形を維持するのに有効です。不要な部分を切り落とすことで、植物全体のバランスが整い、まっすぐな幹に意識が向かうようになります。また、風通しが良くなり、病害虫の予防にも繋がります。

大きくならないようにするにはどうしたらいいですか?

購入した時のコンパクトなサイズのまま、限られたスペースで長く楽しみたい場合、植物の成長を上手にコントロールするテクニックが必要です。

その主な方法は「剪定(せんてい)」「植え替えの工夫」の2つです。

1. 剪定(せんてい)で成長を抑制する

植物の成長点をカットすることで、それ以上高く伸びるのを物理的に防ぎます。これは最も確実な方法です。

  • 芯止め(しんどめ): 植物のてっぺん、つまり一番高く伸びている幹や茎の先端(成長点)を清潔なハサミでカットします。これにより、上への成長が止まり、エネルギーが横の枝や葉の発生に向かうようになります。結果として、高さは抑えられ、葉が密生したこんもりとした樹形になります。
  • 切り戻し: 伸びすぎた枝や茎を、理想の長さや形になるように途中でカットします。これにより、全体のサイズを小さく保つことができます。

剪定は植物にとって少なからずダメージとなるため、必ず回復力の高い成長期(春〜初夏、一般的に5月〜7月頃)に行ってください。休眠期である冬に剪定すると、回復できずに枯れてしまう危険性があるため避けましょう。また、病原菌が入らないよう、必ず清潔なハサミを使用してください。

2. 植え替えで根の成長を制限する

植物は、鉢の中で根が張り巡らされる(根詰まりする)と、さらに大きなスペースを求めて地上部も成長しようとします。逆に言えば、根が成長できるスペースを制限すれば、地上部の成長もある程度抑制できるのです。

多くの観葉植物は1〜2年に一度の植え替えが推奨されますが、その際に一回り大きな鉢に替えるのではなく、あえて同じサイズの鉢に植え直します。

サイズ維持のための植え替え手順

  1. 鉢から植物を抜き取ります。
  2. 古い土を1/3程度、優しくほぐしながら落とします。
  3. 鉢の中で絡み合っている古い根や、黒ずんだ根を清潔なハサミで1/3程度カットして整理します。
  4. 元の鉢(同じサイズ)に、新しい清潔な土を使って植え直します。

この作業により、根の成長がリセットされ、植物の急激な大型化を防ぐことができます。この作業も剪定と同様、必ず成長期に行ってください。

サーキュレーターを直接当ててもいいですか?

サーキュレーターを直接当ててもいいですか?
Rice and Green Life・イメージ

観葉植物の室内管理において、サーキュレーターや扇風機で空気を循環させることは、非常に重要かつ有効な対策です。ただし、使い方には一つだけ注意点があり、それは「強い風を直接当て続けない」ことです。

メリット:なぜサーキュレーターが有効か

室内、特にエアコンをかけた閉め切った部屋では空気が停滞しがちです。空気が動かないと、植物にとって多くのデメリットが発生します。

  1. 病害虫の予防: ハダニやカイガラムシ、コナジラミといった害虫は、風通しが悪く停滞した空気を好みます。適度な空気の流れは、これらの害虫が住み着くのを物理的に防ぎます。
  2. カビ・病気の予防: 土が常に湿った状態で空気が動かないと、土の表面や葉にカビが発生しやすくなります。これが「根腐れ」や「うどんこ病」などの病気を引き起こします。空気の流れは、土や葉の表面の余分な湿気を飛ばし、これらを予防します。信頼できる園芸情報サイト、例えばKINCHO園芸のはじめてのガーデニングなどでも、風通しの重要性が指摘されています。
  3. 徒長の防止: 屋外の植物は常に自然の風にさらされています。この適度な風(ゆらぎ)は植物に「ストレス」を与え、植物はそれに耐えようとして茎を太く丈夫に成長させます。室内の無風状態ではこのストレスがないため、茎が細く弱々しく間延び(徒長)しやすくなります。サーキュレーターは、この「屋外のそよ風」を疑似的に再現する役割を果たします。
  4. 蒸散の促進: 植物は葉から水分を蒸発させる「蒸散」を行い、その力で根から新しい水を吸い上げます。しかし、葉の周りの湿度が高すぎると(空気が停滞すると)、蒸散が止まってしまいます。空気を循環させることで蒸散を促し、健康な成長サイクル(水の吸い上げ)を助けます。

デメリット:直接当てる危険性

メリットが多いサーキュレーターですが、強い風を植物に直接、長時間当て続けることだけは避けてください。

エアコンの風が直撃するのと同じで、植物の葉から必要以上に水分が奪われ(過度な蒸散)、乾燥しすぎてしまいます。特にエバーフレッシュやカラテアのような薄い葉を持つ植物は、葉がチリチリに丸まったり、枯れたりする原因となります。

結論として、サーキュレーターは「植物に直接当てる」のではなく、「部屋全体の空気を動かす」ことを目的に、壁や天井に向けて設置するのが最も効果的です。植物の葉が「そよそよ」と優しく揺れる程度の、間接的な空気の流れを作ってあげるのが理想です。

観葉植物の曲がり矯正の実践テクニック

観葉植物の曲がり矯正の実践テクニック
Rice and Green Life・イメージ

ここからは、実際に観葉植物の形を整えるための、より具体的なテクニックを紹介します。道具の選び方から、人気の高いフィカスやエバーフレッシュといった種類別の曲げ方のコツまで、実践的な内容を解説します。

  • 曲げる 道具の選び方
  • 観葉植物を針金で曲げるコツ
  • 100均ダイソーの曲げクリップ活用法
  • フィカス 曲げ方のポイント
  • エバーフレッシュの曲げ方
  • 観葉植物の曲がり矯正まとめ

曲げる 道具の選び方

観葉植物の曲がりを矯正したり、意図的にS字などに曲げておしゃれな樹形に仕立てたりする際には、適切な道具を選ぶことが成功の鍵となります。植物の種類や幹の太さ、そして目指す樹形によって、使い分ける道具が異なります。

主な道具の特徴と、それぞれのメリット・デメリットを以下の表にまとめます。

道具の種類特徴メリットデメリット
アルミ針金(盆栽用)手で曲げられる柔らかい金属線。茶色や黒色に着色されたものが多い。太さの種類が豊富。・自由自在に、細かく複雑な形を作れる
・固定力が最も高い
・巻くのに技術と時間が必要
・成長に合わせて定期的に外さないと幹に食い込む
・コストが他の方法に比べてやや高い
支柱 + 紐(麻紐・ビニールタイ)支柱を土台にし、紐で幹を引っ張ったり固定したりする。最も一般的。・太い幹の大きな曲がり矯正にも使える
・安価で手に入りやすい(100均でも揃う)
・作業が比較的簡単
・S字のような複雑なカーブは作りにくい
・固定箇所が多くなると見た目がスッキリしない
曲げクリップ(園芸用クリップ)枝や茎を挟み込んだり、引っ掛けたりして角度を変える専用のクリップ。・取り付け、取り外しが非常に簡単
・植物へのダメージが少ない
・繰り返し使える
・使えるのは細い枝や若い茎のみ
・固定力が弱く、強い矯正はできない

使い分けの目安
初心者がまっすぐにする程度:「支柱+紐」が最も簡単で確実です。
本格的にS字などに曲げたい:「アルミ針金」一択です。盆栽の技術が必要になります。
細い枝の角度を微調整したい:「曲げクリップ」が手軽で便利です。

まずはご自身の目的と、植物の太さに合わせて、無理のない道具選びから始めましょう。

観葉植物を針金で曲げるコツ

針金を使った曲げは、盆栽の技術を応用したもので、観葉植物を最も自由に、アーティスティックな樹形に仕立てられる方法です。しかし、植物に負担をかける作業でもあるため、失敗しないための重要なコツを5つ解説します。

1. 適切な時期に行う

最重要ポイントです。植物への負担を最小限に抑えるため、必ず成長期(5月〜7月頃)に行ってください。この時期は植物の新陳代謝が活発で回復力が高く、幹や枝も水分を多く含んで柔らかいため、曲げやすくなっています。逆に、成長が止まる冬の休眠期に行うのは絶対に避けましょう。回復できずに枯死するリスクが高まります。

2. 適切な「アルミ針金」を選ぶ

針金には硬い銅線と柔らかいアルミ線がありますが、観葉植物には「アルミ針金」が適しています。手で曲げやすく、植物への負担も少ないです。 太さの目安は、曲げたい枝(幹)の太さの1/3〜1/2程度です。これより細すぎると固定できず、太すぎると曲げるときに幹が負けて折れてしまいます。

針金の太さ(目安)

  • 枝の直径 3mm〜6mm → 針金 1.5mm〜2.0mm
  • 枝の直径 6mm〜10mm → 針金 2.5mm〜3.0mm
  • 枝の直径 10mm〜15mm → 針金 3.5mm〜4.0mm

※あくまで目安です。植物の硬さに応じて調整してください。

3. 樹皮を保護する(特にフィカス属)

針金を直接幹に巻くと、曲げる際の圧力や、その後の成長で樹皮を傷つけてしまう可能性があります。特にフィカス(ゴムの木)などは樹液が出やすいため、あらかじめ「ラフィア(ヤシの繊維)」や「園芸用テープ(ジュートテープなど)」を幹に薄く巻いて保護してから、その上から針金を巻くと非常に安全です。

4. 巻き方の基本(45度の角度)

針金は、幹や枝に対して約45度の角度を保ちながら、螺旋状に巻き付けていきます。

巻き付ける間隔が広すぎると(角度が浅すぎると)、曲げた際に固定力が弱くなります。逆に狭すぎると(角度が立ちすぎると)、針金を無駄に使う上に、幹を締め付けすぎてしまいます。45度を意識して、下から上へ、または太い方から細い方へ巻いていくのが基本です。

5. ゆっくりと、両手で、針金を曲げる

針金を巻き終わったら、いよいよ曲げます。この時、「幹を曲げる」のではなく「針金を曲げる」意識が重要です。幹と針金を両手でしっかりと持ち、ゆっくりと、じわじわと力を加えて曲げていきます。

作業中に「ミシミシ」や「ピキッ」と音がしたり、樹液が滲んできたりしたら、それは「限界のサイン」です。それ以上無理に曲げると確実に折れます。すぐに作業を止め、角度を少し戻してください。一度に理想の形にしようとせず、数週間〜数ヶ月かけて徐々に曲げていくのが安全かつ確実な方法です。

6. 忘れずに外す(半年〜1年後)

針金をかけたまま放置すると、植物は成長して幹が太るため、針金が幹に食い込んでしまいます。食い込んだ跡は消えず、最悪の場合そこから養分が送れなくなって枯れてしまいます。半年〜1年ほどで形が定着したら、必ず針金を外してください。外す際は、専用の「針金切り」で細かくカットして取り除くのが安全です。

100均ダイソーの曲げクリップ活用法

「針金かけは本格的すぎてハードルが高い」という方でも、100円ショップ(ダイソー、セリア、キャンドゥなど)のアイテムを活用すれば、手軽に樹形の矯正を試すことができます。

「曲げクリップ」という専用の名称でなくても、園芸コーナーには代用できる便利なアイテムが豊富にあります。

1. 「曲げクリップ」の代用品と活用法

ダイソーなどの園芸コーナーでよく見かける、観葉植物の「曲げ」に使える(代用できる)アイテムを紹介します。

100均で揃う「曲げ」アイテム

  • 園芸用クリップ(誘引クリップ / 支柱クリップ): 本来はトマトやキュウリの茎を支柱に固定(誘引)するためのものです。パチンと挟むだけで、細い観葉植物の茎を支柱に固定したり、若い茎の角度を軽く変えたりするのに非常に便利です。
  • 園芸用アルミワイヤー(アルミ針金): 盆栽用の高価なものでなくても、100均のアルミワイヤー(1.5mm〜2.0mm程度)で十分代用可能です。前述の「針金で曲げるコツ」を守って使用しましょう。コストを抑えて針金かけに挑戦できます。
  • ハナタイ(ビニールタイ / 結束バンド): 支柱と植物を固定する際の必需品です。ロール状のものや、カット済みのものが販売されています。
  • クッション付きワイヤー(くねくねフック / ソフトワイヤー): これが最も「曲げクリップ」に近い使い方ができます。柔らかいスポンジ素材やウレタンで覆われた針金で、キッチン用品コーナーや園芸コーナーにあります。これなら植物を傷つけにくく、自由に曲げられるため「曲げクリップ」のように枝に引っ掛けて下に引っ張り、鉢の縁に固定する、といった使い方が可能です。
  • 園芸支柱(各種サイズ): もちろん、矯正の土台となる支柱も様々なサイズが揃っています。

これらのアイテムを組み合わせることで、専用品がなくとも、コストを抑えて観葉植物の樹形作りを楽しむことができます。特に、ポトスやアイビーなどのつる性植物や、まだ若い小さな苗の矯正には100均のアイテムが非常に役立ちます。

フィカス 曲げ方のポイント

フィカス 曲げ方のポイント
Rice and Green Life・イメージ

フィカス・アルテシマやウンベラータ、フランスゴム、ベンガレンシスなど、フィカス属(ゴムの木)は、幹が比較的しなやかで曲げやすいため、個性的な樹形作りに非常に人気のある観葉植物です。

フィカスを曲げる際の最大のポイントは「焦らず、段階的に曲げる」ことと「樹液に注意する」ことです。

1. S字曲げ・螺旋曲げ

フィカスの樹形作りとして人気なのが、幹をS字にカーブさせる「S字曲げ」や、ぐるぐると螺旋状に曲げる「螺旋曲げ」です。これらは針金でも作れますが、幹が太い場合は「支柱」と「紐(麻紐など)」を使って矯正する方が一般的です。

紐を使った曲げ方の手順(S字)

  1. 土台となる太い支柱を、幹から少し離してしっかりと立てます。
  2. 幹を曲げたい方向(例:右)にゆっくりと手で曲げます。
  3. 曲げた幹が戻らないよう、幹と支柱の間に紐を張って固定します。
  4. 数週間〜1ヶ月ほど様子を見て、幹がその角度に慣れてきたら(形が定着したら)、紐を外し、今度は逆方向(左)に曲げるための紐をセットします。
  5. これを数ヶ月かけて繰り返し、徐々にS字の形を作っていきます。

この方法なら、太い幹でも無理なく安全に曲げていくことが可能です。

2. 事前に「水切り」をする(中〜上級テクニック)

少し太くなった幹(直径1cm以上目安)を曲げる際の裏ワザとして、作業の数日前から水やりを止め、あえて植物を水分不足気味にさせる方法があります。植物は体内の水分が減ると、幹や茎が柔らかくなり、曲げやすくなります。ただし、これは植物にストレスをかける行為でもあるため、やりすぎると弱ってしまいます。少ししんなりした程度で作業し、作業後はすぐにたっぷりと水を与えてください。

3. 「ミシミシ」は即ストップ

これはフィカスに限らず全ての植物に共通しますが、作業中に幹から「ミシミシ」や「ピキッ」という音が聞こえたら、それは幹の内部組織が壊れ始めている危険な音です。聞こえた瞬間に作業を中断し、角度を少し戻してください。そこで無理をすると幹が完全に折れてしまいます。

4. 樹液(ラテックス)に注意

フィカス属(ゴムの木)は、幹や枝、葉を切ったり折ったりすると、白いネバネバした樹液(ラテックス)を出します。この樹液には、タンパク質分解酵素などが含まれており、皮膚に触れるとかぶれたり、アレルギー反応を引き起こしたりすることがあります。

特に肌が弱い人やアレルギー体質の人は注意が必要です。(参考:NHK趣味の園芸 ゴムノキの基本情報
剪定や曲げ作業を行う際は、必ずゴム手袋や園芸用手袋を着用し、樹液が直接皮膚に触れないよう万全の対策をしてください。もし付着した場合は、すぐに洗い流しましょう。

エバーフレッシュの曲げ方

エバーフレッシュの曲げ方
Rice and Green Life・イメージ

エバーフレッシュは、夜になると葉を閉じる「就眠運動」で人気の植物ですが、その幹がフィカスなどと比べて非常に柔らかく、曲げやすいという大きな特徴を持っています。そのため、観葉植物の樹形作り(曲げ)の入門として、初心者にも最適です。

エバーフレッシュの曲げ方は、「若い幹」のうちに「細いワイヤーや紐」で手軽に行うのが最大のポイントです。

1. 細い針金(ワイヤー)を使う

幹が細く柔らかいため、フィカスで使うような太い針金は必要ありません。100均などで手に入る1.0mm〜1.5mm程度の細いアルミワイヤーで十分に曲げることが可能です。エバーフレッシュは樹皮も薄く柔らかいため、針金が食い込まないよう、優しくふんわりと巻き付け、ゆっくりと理想のカーブに曲げていきます。

2. 紐(ひも)で固定する方法

針金(ワイヤー)を使わなくても、エバーフレッシュは簡単に曲げられます。最も簡単なのは、支柱を1本立て、曲げたい方向とは逆側に紐を引っ張り、鉢の縁などに固定する方法です。

例えば、幹を右に曲げたい場合、幹の中腹から左側(鉢の外)に向かって紐を引っ張り、鉢の縁に結びつけます。これだけで、数週間〜1ヶ月もすればその形が定着します。

エバーフレッシュは成長が非常に早いため、形が定着するのも比較的早いです。その分、幹が太くなるのも早いため、固定に使った針金や紐は、幹に食い込む前に早めに(3ヶ月〜半年程度を目安に)外すことを忘れないでください。

その柔らかい特性を活かし、無理にS字にするよりも、風にそよぐような自然で優雅なカーブを描く樹形に仕立ててあげるのが、エバーフレッシュの魅力を最も引き出すコツです。

観葉植物の曲がり矯正まとめ

この記事で解説した、観葉植物が曲がってしまう原因から、まっすぐ育てるための日々の管理法、そして理想の樹形を作るための具体的な矯正テクニックまで、重要なポイントを最後にまとめます。

  • 観葉植物が曲がる最大の原因は光を求める「光周性」である
  • 日照不足による「徒長」も茎が弱くなり曲がる一因となる
  • 茎が垂れるのは「水不足」または「根腐れ」のサインであり土の湿り気で見分ける
  • つる性や葉が重い植物は支柱による物理的なサポートが必要
  • まっすぐ伸ばす最も簡単で重要な方法は「鉢を定期的に回す」こと
  • 大きく傾いた場合は支柱を立て「8の字結び」で優しく固定する
  • 大きくしたくない場合は成長期に「芯止め」や「切り戻し剪定」を行う
  • 鉢のサイズを変えずに根を整理して植え替えると成長を抑制できる
  • サーキュレーターの風は病害虫予防や徒長防止に非常に有効である
  • ただしサーキュレーターの強い風を植物に直接当て続けると乾燥で枯れる原因になる
  • 曲げる道具は固定力の高い「針金」や手軽な「クリップ」、簡単な「支柱+紐」を使い分ける
  • 針金は枝の太さの1/3〜1/2の太さの「アルミ製」を選ぶ
  • 針金は樹皮保護のため「ラフィア」などを巻き45度の角度で巻くのが基本
  • 100均の園芸ワイヤーや誘引クリップ、クッションワイヤーでも代用可能
  • フィカスは「水切り」で柔らかくし「ミシミシ」音に注意し段階的に曲げる
  • フィカス属の「白い樹液」はかぶれるため手袋を必ず着用する
  • エバーフレッシュは幹が非常に柔らかく若い幹のうちに細いワイヤーや紐で曲げる

これらのポイントを理解し、ご自身の植物の種類や状態に合わせて実践することで、観葉植物をより美しく、健康に長く楽しむことができます。

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